鋼の錬金術師　FULLMETAL ALCHEMIST　第５４話　烈火の先に: cogito,ergo sum

2010年04月25日

鋼の錬金術師　FULLMETAL ALCHEMIST　第５４話　烈火の先に

いつ終わるともしれない、マスタングの復讐劇。
燃え盛る炎の先に、何があるのか？

地下道で、リザはマスタングと出会いますが、確認の為に一芝居打ちます。
物の見事に引っかかったエンヴィーに打ち込まれる、多くの銃弾。
マスタングと合流する前に、リザは自分の手でエンヴィーを仕留めようとします。
しかし、わずかなすきを突かれて逆転。
そこに現れたのは、マスタングでした。

爆炎で吹き飛ばし、四肢を焼き、再び爆炎で吹き飛ばすと、復讐心に駆られる
ままに、ひたすらエンヴィーを燃やし続けます。
もはや、なぶり殺しも同然。
とうとう、再生能力の限界が来て、エンヴィーは本体に戻ります。
無論、マスタングがそれを見逃すはずもありません。

踏みつけ、とどめを刺そうとしたときに、リザが制止します。
そして、駆け付けたエドが、エンヴィーを捕獲。
自分に渡すよう、マスタングはエドに言いますが、渡すはずもありません。
渡さないのなら、右腕ごと焼くと言われても、後には引きません。
自分の顔を見てみろ。
そんな顔で国のトップに立つつもりか？
それが本当の望みか？
エドは必死に、マスタングに呼びかけます。
嘗て復讐の焔に駆られたスカーは、憎悪に飲み込まれた今のマスタングの姿
を言葉で形にして見せつけます。

リザも、マスタングに語りかけます。
マスタングに、エンヴィーを殺させはしない。
無論、エンヴィーを生かしはしない。自分がとどめを刺す。

探して、探し続けて、ようやく追いつめたヒューズの仇。
マスタングはその気持ちを吐き出すがごとく、叫びます。

今のマスタングは、ただ復讐心に駆られているだけ。
友の為でも、国の為でもない。
ただそれだけの為に戦っている。
憎悪に飲み込まれないで。
必死にリザは訴えかけます。

マスタングもそう簡単には引きません。
撃ちたければ撃てばいい。
その先は、どうする？
そう、リザに尋ねます。

自分ひとり、生きていくつもりはない。
戦いが終わったら、焔の錬金術を自分の体ごとこの世から消し去る。
それが、リザの答えでした。

何とも表現しがたい悲痛な叫びと共に、爆炎が吹き荒れます。
子どもに叱られ。
自分を仇と狙っていた者に諭され。
そして、大事な部下であるリザにまで、またつらい思いをさせてしまった。
ようやく、マスタングは自分を取り戻します。

それを見たエンヴィーは、皆を徹底的に焚きつけます。
しかし、もはや戦う理由がなくなったエド達には、意味もない事。
悔しがるエンヴィーを見て、エドは何に嫉妬しているかを知ります。
それは人間。
弱い存在なのに、へこんでも道を外れても、それでも再び立ち上がる事が出来
る。
誰かが立ち上がらせてくれる。
そんな人間に、エンヴィーは嫉妬していた事を。

エドの手から無理やり脱出したエンヴィーは、自分の本質を理解された事を悔
しがりながら、命の源である賢者の石を引きずり出し、握りつぶします。
どこまで綺麗事を貫けるか解らないが、精々がんばることだといい。
別れを告げて、消滅します。
初めて、エドの名前を呼びながら…。

スロウスとアームストロング姉弟の戦いも熾烈をきわめていました。
左肩を脱臼したアームストロング少佐は、スロウスの掌底で肩を入れて反撃開
始。
少将は兵を率いて、人形兵と戦います。
ブリッグズ兵は、イズミ師匠の協力を得て指令室を抑えることに成功。

その頃、ホーエンハイムは「お父様」の所へ。

ブログ村のランキングに参加しております。
来てくださった方は、よろしければクリックをお願いいたします。
励みになりますので。