蒼天航路 第6話 蒼天巳死

各地に広まりつつある、太平道の勢力。
しかし、ただの宗教にあらず…。

冀州頓丘の県令の職を辞した曹操は、故郷に帰り悠々と暮らしていました。
そんな折、祖父の曹騰が病でこの世を去ります。

葬儀には洛陽からも多数の役人が訪れ、一宦官の葬儀としては異例なほど盛
大な物になっていました。
葬儀の最中、曹騰を弔う為に卞玲瓏が舞います。
舞う卞玲瓏の目に映っているのは、曹操のみ。

県令の職を辞して以来、官職につこうとせず、狩りと読書の日々を過ごす曹操
に、許婚の丁美湖もあきれ返っていました。
しかし、曹操に引かれているのも確か。
結婚する年齢を待たずに、嫁ぐ事を宣言します。

一人になった曹操は、晩年の曹騰と過ごした日々を思いながら、酒を飲んでい
ました。
宦官としては相応しくないほどの巨万の富を築いた曹騰でしたが、曹操にこれ
を惜しみなく使い、天下を駆けよと言っていました。
曹騰の人生の楽しみは、曹操が成長する事を見ることでした。
深夜、曹騰の遺体が安置されている地下室では、卞玲瓏が楽器を奏でていま
した。

地下室を訪れ、曹騰の遺体が安置されているのにも関わらず、二人は肌を重ね
ます。
曹操の腕の中で、卞玲瓏は曹操に似た男の話をします。
10万の軍を麾下にもち、異民族とも交流を深めながら天下を狙う男。
西涼の太守、名を董卓と言います。

一方、旅をする劉備達は太平道の信者の戦の訓練を見て面白いと思い、関羽
が劉備に頼まれて、太平道の教祖張角に会いに行きます。
張角に会った関羽は、民を救う張角の真意を尋ねます。
張角は別に天下を望むわけではなく、ただ救いを求める者に手を差し伸べてい
るだけでした。
ですが、奇妙な予言を関羽に伝えます。
貴方の傍らには、天下に覇を唱える者がいる。
貴方といるかぎり、その男は天子になるだろう。
そして、貴方は後の世に神となる。

劉備の元に持ち帰られた太平道の経文を、劉備は読みますがまるで意味が理
解できませんでした。
ただ、これは「侠」ではないと言います。
言葉に出来るものではないし、まして宗教と組む物でもない。
関羽も同じ事を思っていたのか、劉備の言葉に嬉しそうな表情になります。

その後、漢全土で異常気象が起こり、太平道の勢力はますます強くなっていき
ます。
それと同時に、各地の武将たちも戦いに備えます。
劉表、孫堅、そして曹操の友袁紹もその中にいました。

曹操の下には夏侯惇たちの他に、亶公の身辺を守っている張奐も訪れていま
した。
張奐は、一人の少年を連れていました。
名を荀彧。
後に曹操の軍師となり、曹操に「我が張良を得た。」と言わしめた、名軍師です。
軍師を志望する荀彧に、今自分が考えている事を当ててみろと言われて、「乱
を以て乱を鎮める。」そう答えて、見事に曹操の考えている事を言い当てます。

多くの臥竜を天に解き放ち乱を起こし、そしてその竜達を地に還す。
それによって、やがて来るであろう、董卓の暴虐の治世を未然に防ぐ。
そして、ある言葉を広めさせます。
「蒼天巳死」
漢王朝はもはや滅びている。
その言葉は各地に広まり、臥竜達だけではなく張角をも動き出します。
黄巾の乱が勃発した瞬間でした。

慌てふためいた朝廷は、各地の優秀な人材に官職を与えて乱を鎮めようとしま
す。
その中には、騎都尉に任じられた曹操もいました。

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