コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN06 太平洋 奇襲 作戦

スザクが連絡した新総督はナナリーでした。
自分の行動の理由たる最愛の妹ナナリーが、電話の向こう側にいます。しかし
ここでナナリーの声に答えたら、スザクに記憶が戻った事がばれてしまい
ます。さあ、どうするルルーシュ。

このピンチを救ったのはロロでした。ギアスでスザクの体感時間を止めます。
しかし時間制限がありました。その時間で、今は理由があり他人のふりをしな
ければならないから、話をあわせて欲しいと言います。
ナナリーもそれを受け入れ、他人のふりをします。
当面の危機からは脱しました。

カリフォルニア基地では、ナナリーの出発準備が進んでいました。
ギルフォードは護衛艦隊を率いるアプソン将軍に、ゼロに注意すべきだと進言
しますが、アプソンはまるで聞き入れません。(実際にゼロと戦ってきたギルフ
ォードの進言は極めて貴重なのですがね。この手の指揮官は自らの欠点で墓
穴を掘るのがお約束。銀英伝のムーア中将なんかが、典型的ですね。)
一方、ナナリーはスザクとルルーシュ2人に何があったのか、考えます。

スザクが嘘をついているのかと、考えながら「お兄様も・・・。」と考えたのが気
になります。後に続くとすれば、嘘をついているのかと考えているのかもし
れませんね。


一方、神楽那は中華連邦の首都洛陽にある皇帝の居城、紫禁城にいました。
夫に会いに行くからと、まだ幼い天子に別れを告げに来ていました。

よくそんな所に、亡命できたものですね。受け入れた中華連邦の思惑は、咽
喉もとの刃に当たるエリア11に対する影響力のカードとして神楽那達を受け
入れたというところでしょうか?今のエリア11にかつてのキョウト六家の当
主である神楽那が有効なカードになるとすれば、エリア11を巡るブリタニア
の戦いが起きた時でしょう。
勝てば、神楽那を傀儡政権のトップに据えて、日本を裏から操る。
負けた時は、全責任を神楽那達に押しつけて、中華連邦が被るダメージを最
小限度にするつもりだろうというのが、現在の結論です。


黒の騎士団は諸々の準備を整えていました。
C.C.はルルーシュにナナリーと戦うか放っておくかと問います。が、それが
ルルーシュの逆鱗に触れました。
このままでは駒扱いにされるだけ。そうさせない為に黒の騎士団を作った。そ
のためにゼロになった。その為にブリタニアを破壊すると、激しい口調で答えま
す。(ルルーシュのほうがかなりのエゴイストなのに、スザクのほうが嫌われる
のは何故ですかね?)


武田信玄の次男が盲目でしたのでナナリーに似た境遇ですので、そこからナ
ナリーについて考えます。
信玄の次男は海野家の跡取り海野幸義の娘と結婚して、海野家の跡を継ぐ
事により、信玄の信濃支配の地盤を固める事に役立ちました。
ですが、ナナリーをどこかに嫁がせる事によるブリタニア側の外交上のメリット
は、はっきりゼロと言っていいでしょう。
そんな国は何処にもないのですから。
国内の貴族に嫁がせれば、外戚となった貴族が国内の混乱の種になる可能
性もあります。
となると、外戚となっても問題ない家を選ぶ必要がありますが、まさか騎士候
に嫁がせるわけにもいかないでしょう。とすると、地位があり忠誠心が厚く国
内に混乱を起こすと、思えない人物を選ぶ必要があります。
ここで、浮かんだのが皇帝直属の騎士ナイト・オブ・ラウンズです。
皇帝直属ならば、おそらく爵位はあるでしょう。かつその剣は皇帝にのみ捧げ
られた物。政治に介入してくる可能性もそれ程はないでしょう。そうでなけれ
ば、ナイトオブワンの特権は存在しない筈です。領地として与えられたエリア
を中心とした勢力圏を築かれ反乱でも起きては、元も子もありません。
故に、候補となるのが帝国最強の12騎士と考えます。
ここで、第一に候補に挙がったのが、スザクです。
一騎当千の武勇、皇帝と国家への厚い忠誠心、なにより俗物的要素が皆無
です。
仮定として、スザクがナイトオブワンになった暁に、エリア11を与えられると共
に褒美として、ナナリーがスザクの元に嫁いだ時には、メリットとなります。
未だ安定していないエリア11の統治政策にしても、スザクとナナリーが協力す
れば、今までより遥かに寛大な政策となれば、自然と治安も安定するでしょ
う。なにより帝国最強の騎士ナイトオブワンがエリア11にいれば、中華連邦
も余計な事はしないでしょう。下手に手出しをすれば、大火傷を負うのが関の
山ですから。
こうすれば、ブリタニアはEUとの戦いに専念する事が可能になり、ナナリー
もスザクの元で穏やかに暮らせると考えます。
この路線が現実味を帯びれば、ルルーシュがゼロである必要は無くなりま
す。


そして、V.V.のことが話されます。
V.V.は皇帝シャルルの最初の同志。
2人が交わした契約とは、神を滅ぼす事。
驚くべき事に、シャルルはV.V.に対し敬語で話し、兄さんと呼んでいまし
た。(凄い展開になってきましたね。C.CとV.V.は同様の存在だと、
思っていたのですが、ブリタニア皇室に名を連ねる者という可能性が出てきま
した。そうすると、C.C.もブリタニア皇室に名を連ねる可能性が出てきま
した。)

黒の騎士団は、領事館を去りナナリーの護衛艦隊を襲撃を掛けていました。
空戦部隊が出撃しますが、囮に喰いつき壊滅。ナイトメアが艦に次々と取りつ
きます。

大馬鹿ですね。
航空部隊を運用するに当たっては、周辺に哨戒機ないし偵察機を飛ばして航
路の安全確認をするのが常識です。
その上で、連絡を受けたら空戦部隊を発進させて空母に近づかせないようにし
なければなりません。
空母から視認できる距離に、敵部隊の進入を許せばこうなるのは当然。
太平洋戦争でアメリカが有利になった後の会戦で、アメリカ海軍の損害が少な
くなったのは、優秀なレーダーで日本海軍航空部隊を発見、直ちに迎撃してほ
とんどを叩き落したからです。
マリアナ海会戦のVT信管による「マリアナの七面鳥撃ち」が起きたのも、早期
発見、撃破があればこそです。


壊滅するかと思えた護衛艦隊ですが、後方のギルフォードの救援によって一息
つくことが出来ました。しかし、既にルルーシュはナナリーのいる庭園に来てい
ました。

その時、黒の騎士団が襲撃を仕掛けた事を察知した、スザク達が救援に駆けつ
けてきます。
ジノのトリスタンで朝比奈が撃破され、仙波が戦死。
操舵不能になった護衛艦がナナリーの艦に激突しそうになりますが、アーニャの
モルドレッドの4連ハドロン砲で吹き飛ばされ、危機は回避されます。
(それにしても極悪な兵器ですね。)
その間、降格を恐れたアプソンは墓穴を掘って、戦死します。

ようやく、ナナリーに再会したルルーシュは、利用されているだけだと説得して連
れ出そうとしますが、ナナリーは自ら総督に志願したと話します。そしてルルーシ
ュに貴方のやり方は間違っている、世界はもっと優しく平和なやり方で変えられ
る筈。だから、行政特区日本をもう一度設立しようと言います。
予想していない事態に、ルルーシュはたじろぎかつてのユフィの惨劇を思い出し
ます。

戦いの最中、スザクはアヴァロンに到着し、愛機ランスロットを起動させます。
ナナリーの乗る艦はこのままだと墜落するしかない。
状況説明を聞きながら、敵はルルーシュかゼロかをスザクは考えますが、ナナ
リー救援に思考を集中します。
そして、ランスロットに新しいユニットが装着された強化型“ランスロット・コンク
エスター”が空に羽ばたきます。
カレンの紅蓮弐式にヴァリスを撃つも、輻射波動で防がれますが新装備のハド
ロンブラスターで、紅蓮弐式を一蹴します。(乗り手がスザクだしなあ・・・。モル
ドレッドより極悪な機体に見えるのは気のせいですかねぇ?EU戦線に赴く事
があれば、指揮官は軒並みアル中決定ですね。ボルドーは高いからリーズナ
ブルなワインを見つけておいたほうがいいですな。)

千葉もモルドレッドにひねり潰されます。

しかし、ここでラクシャータ達が到着します。
紅蓮弐式は整備不良で脱出不能になりカレンが諦めかけていたその時に、潜
水艦から発射されたのは、新装備のフロートユニットに徹甲砲撃右腕部でし
た。(射出の仕方は無茶苦茶ですが、この手の燃える展開は好きです。)
2つを装着し、紅蓮弐式は紅蓮可翔式に生まれ変わります。
カレンの操縦もあり、その力はラウンズクラス。新兵器の徹甲砲撃右腕部は、
輻射波動を射撃兵器にもすることが可能なようです。遠距離に弱い紅蓮の欠
点は解消され、範囲を広げればナイトメアを暫くの間、稼動不能にすることも
可能。
ランスロットとも再び相見えますが、スザクはナナリー救援を最優先し救出に
向かいます。(スザクぐらいにしかできませんね。こういう事は・・・。)

ルルーシュはためらっていました。
無理やり連れ去る事も可能ですが、それではナナリーの意志を曲げてしまう。
でも、正体を明かす事は出来ない・・・。
そうしているうちにランスロットが到着。堪らず、ルルーシュはナナリーを連れて
行こうとしますが、ナナリーが助けを求めたのはスザクでした。
これには、ルルーシュもショックを受けます。
ランスロットの腕の中にある、愛しい妹の名を叫びながらルルーシュは紅蓮に
助けられます。

ナナリーと叫んだルルーシュの声が、ナナリーには聞こえたようですね。
ひょっとしたら、ルルーシュ=ゼロだと気付いた可能性も高いかと。
だとすれば、スザクはナナリーに全てを話すのでしょうか?
それを聞いた時に、ナナリーの精神が耐えられるかが気になります。
さて、ナナリーは行政特区を再び作ろうとしますが、成功の望みはこれからの
治世次第でしょうね。
一年前の虐殺の真相が公になっていないようですから、カラレスの圧政に苦し
み続けてきたイレブンが、信用するかどうかが問題になりますね。
いきなり立ち上げず、まずは新総督ナナリーの治世に対する信頼を得る事が
第一でしょう。
ユーフェミアと違い、母の死後人質同然に日本に送られて、極東事変とその
後の七年を経験していますから、拙速な事はしないと考えます。
後は、スザクのサポートが必須でしょう。
イレブンの苦しみ、名誉ブリタニア人の立場。双方を知っていますから、スザ
クのアドバイスを基に、現実的な政策を実行する意志を持っているなら大丈夫
かと。治世の要は小人を遠ざけ、賢人を傍に置く事と「出師の表」にもありま
す。それを忘れなければナナリーは総督として、善政を敷けるでしょう。

今回は、二次小説の第3話 東シナ海 会戦もすぐにUPされます。
よろしければご覧下さい。

FC2ブログの方には、ブログが届きにくくなっているようです。
トラックバックを送っていただいた際は、原則としてこちらから
も送らせていただいておりますが、もし届いていなかった際は、
遠慮なくお知らせ下さい。
コメントに代えさせていただきたく存じます。


コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01
コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume01 [DVD]

この記事へのコメント

2008年05月13日 03:44
>ナナリーもスザクの元で穏やかに暮らせると考えます。
この路線が現実味を帯びれば、ルルーシュがゼロである必要は無くなります。
ルルの計画は崩壊の一途を辿っているようで・・・物語が本質から変わりつつあるような気もするナナリーの登場でした。いずれ真実を知るであろうナナリーがどう出るのかが今後のルルーシュVSスザクの勝敗の鍵ですね。
2008年05月13日 12:23
samadaさん。
コメントありがとうございます。

>物語が本質から変わりつつあるような気もするナ
 ナリーの登場
 これは驚くしかなかったですね。
 行政特区日本を、再度設立しようと考えるとは思
いませんでした・・・。
 ユフィといいナナリーといい、戦わずしてルルー
シュに強烈なダメージを与えたのが、政戦両略に全
くの素人のこの2人とは・・・。

>いずれ真実を知るであろうナナリーがどう出るの
 か
 中々、難しいところでしょうね・・・。
 総督としては、ゼロを放っておくわけにはいかな
い。
 さりとて、最愛の兄を犯罪者として裁くのはナナ
リーもためらうかも可能性も無くは無い。
 前者だとしたら、ルルーシュとスザクの戦いは激
化し、ナナリーの命も危うくなります。
 後者だと、総督としての求心力が低下し、自分が
やりたい政策を実行に移す事が困難になり、最悪お
飾りの総督になるでしょう。
 さて、ルルーシュはそこの所を、どう考えている
のでしょうか?
五遷・主簿
2008年05月13日 21:14
いつもTB、コメントありがたいです!
>スザクのサポートが必須でしょう。

 未だに結論が出せないほど簡単ではないような気がしています。

 というのはナイト・オブ・ラウンズの位置がユフィとルルーシュの考えた騎士の構図が違っているからです。

 ユフィとルルが描いたスザクの騎士とは文字通りサポート兼武力のボディガードです(騎士である以上武力が必須なのは仕方ない)。が、ラウンズというのは皇帝直属の帝国騎士です。それはボディガード以上の存在になるべき遊撃将軍の位置です。ということは総督のサポートなどできない。力が無いのではなく時間がとれない。。。 騎士であるならば総督直属でOKです。されどラウンズは帝国禁軍(親衛軍団)ですが、すなわち領土に紛争あれば出動しなければならない(これは皇族屈指のコーネリア群弱体化で更に拍車かかっている)。

 現在ではナナリーのサポートはかなり難しいと思われます。それどころかスザクが唯一の拠り所とならざるを得ないので、下手をすると兄ルルーシュへの想いが強く案リすぎたりスザクの依存度が高すぎて精神がやばそうな気もします。
2008年05月14日 20:44
五遷・主簿さん。
いつもコメントありがとうございます。

>ナイト・オブ・ラウンズの位置
 そうでした・・・。
 ラウンズは普通の騎士とは立位置が違いますか
らね。
 皇帝の命令であれば、スザクの意志とは関わり
無く、戦線に赴かなければなりませんからね。
 ジノたちも同じですね。
 エリア11に常駐できるとしたら、中華連邦と
の戦いが本格化して、エリア11が主戦場になっ
た時位かな・・・。
 せめて、ナナリー専任の騎士に信頼できる人材
を、紹介できればいいんですが・・・。

>コーネリア群弱体化
 思えば3話で、スザクが単独でEU軍を相手に
していたのは、コーネリアの不在が響いていたと
考えられますね。
 単独行動をせざるを得なかったのでしょう。

>ルルーシュへの想いが強く案リすぎたりスザク
 の依存度が高すぎて精神がやばそうな気もしま
 す。
 ここでも人材不足か・・・。
 実力優先主義者が少ないですよねぇ・・・。
 亡国の兆しかな?

この記事へのトラックバック